他人事を他人事のままにするか、自分事と捉えるか
「他人事」という言葉はよく耳にしますが、「自分事」という言葉に私達はあまり馴染みがないように感じます。
要は当事者意識ですね。
先日、お見舞いに来てくれた友人が、こんな事を話してくれました。
「身近な先輩が、通勤途中に突然倒れ心肺停止になってしまった。それから数日間目が覚めていないと聞き、その間ずっと私自身が眠れなくなってしまった。」
友人は、その先輩のことが気がかりで、まるで自分のことのように考え、怖くなってしまったと言います。
その言葉にはっとしました。
普通ならば「ああ、お気の毒に。回復するといいねえ」くらいにしか思わないでしょう。
他人に起こった不幸はあくまで他人事。
誰だって、何事においても他人事を自分事に置き換えることは難しいものです。
私も病気になる前は、病気や怪我と戦っている人に対して、可哀想と思いつつも心のどこかで「自分には関係ない」と思ってしまっていました。
いざその身になってみないと、もしくは家族などで身近にそういう人がいないと、自分事として考えることはなかなか出来ません。
しかし、それで良いのでしょうか。
例えば仕事に例えてみます。
他人がしてしまったミス。
それを見て、「あー、あいつやらかしちゃったなあ、、」で終わっていないでしょうか。
そうではなく、自分の身に起きた失敗と捉えて、その原因や今後の対策を考えられる人は成長出来る人だと私は思います。
更にその失敗した人に話を聞くことで、より自分の事のように感じられるかもしれません。
*******
今の世の中は色々な形で、沢山の情報を得ることができます。
病気ひとつとっても、例えばテレビでは様々な病気を特集する番組があります。
今月放送される24時間テレビもその一つですよね。こちらは病気や障害と常に向き合っている人々に密着するので、とても心に響く番組だと思います。
そのような番組を目にする時、
「自分事」として捉えてみてください。
もし自分がこのようになってしまったらどうするか、考えてみてください。
そうすれば、もしも今後病気になってしまった時に、きっとその現状と向き合う力、戦う力になると思います。
他人事を自分事に。
私自身も今まで出来ていなかったことなので、これからはどんな事にも、まずこの考えを取り入れてみたいと考えています(・ω・)